住まいの相談室vol.15 マイホーム計画 夫婦で意見があわない

福栄不動産にいただくご相談には
同じようなお悩みを持っている方がほかにもいるのでは?というものがあります。
ということで、より多くの方のご参考になるよう、ご相談内容を紹介させていただきます。
(※内容はご相談者様の了解を得て、一部修正しております。)

ご相談内容

夫婦でマイホームの予算感が合わず悩んでいます。私は教育費や老後資金も見据えて、無理のないローンにしたいのですが、夫は「一生に一度の買い物だから妥協したくない」と、当初の予算を超えるプランを希望。不安があるのに、強くは言い出せない空気もつらく、どう話し合えばいいのか悩んでいます。

回答

マイホームは大きな買い物だからこそ、夫婦で感覚のズレが出やすいものです。お互いの考えを尊重しながら、現実的で安心できる家づくりを進めるために、以下のポイントを意識してみてください。

1.家計の全体像を共有する

夫婦で予算の感覚がずれるのは珍しくありません。大切なのは「収入」「支出」「貯蓄」の全体像を共有し、現実を同じ目線で見ることです。日常的な家計管理を片方が担っている場合、もう一方が実感を持てていないケースも多いため、まずはお互いの認識を揃えるところから始めましょう。

2.住宅ローンは“通る額”ではなく“返せる額”で考える

金融機関が「貸してくれる金額」と、自分たちが「無理なく返せる金額」は別物です。教育費や車の買い替え、将来の医療費などを含めたライフプラン全体の中で、余裕をもって返せる金額を基準にすべきです。特に変動金利の場合は、将来の金利上昇も視野に入れておく必要があります。

3.将来の支出を「見える化」する

お金の話が感情的になりやすいのは、“未来の支出”が想像しにくいからです。子どもの進学費用や住宅の修繕費、老後の生活費などをざっくりでも書き出すことで、現実味を持って判断しやすくなります。「今だけの判断ではない」という視点を持つと、冷静に会話が進みます。

まとめ

家は「建てるまで」より「建てた後」の方が長い時間を過ごします。理想の住まいも大事ですが、安心して暮らせる計画があってこそ、満足のいく家づくりになります。将来の生活も見据えながら、お互いの思いを尊重し合うことが、納得の家づくりへの第一歩です。

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