住まいの相談室vol.19 住宅地にお店は建てられる?

福栄不動産にいただくご相談には
同じようなお悩みを持っている方がほかにもいるのでは?というものがあります。
ということで、より多くの方のご参考になるよう、ご相談内容を紹介させていただきます。
(※内容はご相談者様の了解を得て、一部修正しております。)

ご相談内容

自宅で小さなカフェを開くのが夢です。現在、住宅地の一角にある土地を候補にしていますが、そもそも飲食店を開ける場所なのか心配です。建物が建てられるかどうかだけでなく、営業が可能かどうかも気になります。土地選びの際に、どんな点をチェックすればよいのでしょうか?

回答

暮らしの場とお店を一つにするには、夢を実現できる場所かどうかを多角的に見ておくことが大切です。
「建てられるか」だけでなく、「営業できるか」「地域に受け入れられるか」まで視野に入れておきましょう。以下の3つが重要なチェックポイントです。

1.お店が開けるエリアかどうか

その土地でお店が開けるかどうかは、「地域ごとに決められている建築ルール」によって異なります。たとえば、静かな住宅地では、家は建てられても飲食店は認められていないことがあります。一方で、住宅と店舗が混在するエリアであれば、小さな飲食店が可能な場合もあります。土地を選ぶ前に、不動産会社に相談し、「この場所でお店が開ける条件が整っているかどうか」をしっかり確認しましょう。

2.近隣の環境と調和できるか

法律上は営業可能な場所であっても、周囲の住環境との相性は別の問題です。住宅が密集した場所で夜まで営業するお店を出すと、音や匂い、駐車による迷惑などで近隣とトラブルになることも。将来的に地域で長く営業を続けたいと考えるなら、「この場所でお店を開いたときに、まわりの住民にどう思われるか」という視点も大切です。可能であれば、周辺環境を何度か訪れて、暮らしぶりや雰囲気を感じ取ってみるのもおすすめです。

3.設備や駐車スペースに無理がないか

店舗併用住宅は、一般の住宅よりも必要な設備や配慮が増えます。たとえば、水道管の太さや引き込みの位置が、通常の住宅仕様では不十分で、お店として使うには追加工事が必要になることもあります。また、車で来店されるお客様のための駐車スペースが確保できるかどうかも重要です。自宅兼店舗を想定した建物を計画する際は、建築士や保健所と相談しながら、営業に必要な条件が整うかどうかを事前に確認しておきましょう。

まとめ

自宅兼店舗は「暮らしと仕事がひとつになる」魅力的なスタイルですが、土地によって実現できるかどうかは大きく異なります。ルール・環境・設備の3点を事前に確認し、納得のいく場所選びを進めましょう。夢の第一歩は、確かな情報からです。

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