住まいの相談室vol.5 住宅ローン、どこで借りたらいいですか?
福栄不動産にいただくご相談には
同じようなお悩みを持っている方がほかにもいるのでは?というものがあります。
ということで、より多くの方のご参考になるよう、ご相談内容を紹介させていただきます。
(※内容はご相談者様の了解を得て、一部修正しております。)
ご相談内容
住宅ローンを借りるとき、地元の銀行、信用金庫や農協、ネット銀行など選択肢が多くて迷っています。
それぞれの特徴や選び方のポイントを教えてください。
回答
住宅ローンを借りる金融機関を選ぶ際に大切なのは、「長いお付き合いになる」という視点を持つことです。
返済期間が長期にわたる住宅ローンでは、金利だけでなく、相談窓口としての対応力や利便性も重要な選択ポイントとなります。
地方銀行、信用金庫、ネット銀行それぞれの特徴を比較しながら、選択のポイントをお伝えします。
地方銀行
特徴
・地域密着型で地元情報に詳しく、物件情報を教えてもらえる可能性がある。
・支店が多いため、対面での相談がしやすい。
メリット
・親身なサポートと、地域特有の事情に応じたアドバイスが受けられる。
・返済中も支店で直接相談できるため、安心感がある。
デメリット
・ネット銀行と比べると、金利がやや高い場合がある。
・営業時間外の対応が制限されることがある。
信用金庫、農協
特徴
・特に地元住民の支援を重視していて、対応の柔軟性が高い。
メリット
・地域密着型で、個別の事情に応じた柔軟な対応が期待できる。
・地元企業や地域住民の方との信頼関係を重視していて、審査基準が柔軟な場合がある。
デメリット
・商品の選択肢が少なく、金利が高めになることがある。
・地域外に転居すると、取引が不便になる可能性がある。
ネット銀行
特徴
・オンラインで手続きが完結できる。
・実店舗がないため、人件費や運営費などのコストを抑えている。
メリット
・金利が低い。
・繰り上げ返済の手数料が無料のケースが多い。
・24時間いつでも手続きが可能。
デメリット
・対面での相談ができず、初めて住宅ローンを利用する方は不安な場合がある。
・オンライン手続きに慣れていない場合、操作が複雑に感じられることがある。
選択のポイント
ライフスタイルとの相性
対面での相談を重視する方には地方銀行や信用金庫
金利の低さや利便性を求める方にはネット銀行が適しているといえます。
総合コストの比較
金利だけでなく、繰り上げ返済手数料や団体信用生命保険(団信)の保険料も比較が必要です。
ネット銀行では、団信の内容が充実していることが多いですが、特約で追加費用がかかる場合もあります。
長期的なサポート
返済中のフォローアップや柔軟な対応が期待できるのは地方銀行や信用金庫
ネット銀行はすべてオンラインで解決できる利便性がありますが、対面でのサポートは限られます。
まとめ
金融機関選びは、「金利」だけでなく、ライフスタイルや将来の変化を見据えた「付き合いやすさ」を基準に考えることが大切です。
特に初めての住宅ローンなら、相談窓口の対応や、総合的なコストをしっかりと比較することをおすすめします。
焦らず、複数の金融機関に相談し、ご自身自分に合った選択をしてください。
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