住まいの相談室vol.20 実家が空き家になったらどうする?

福栄不動産にいただくご相談には
同じようなお悩みを持っている方がほかにもいるのでは?というものがあります。
ということで、より多くの方のご参考になるよう、ご相談内容を紹介させていただきます。
(※内容はご相談者様の了解を得て、一部修正しております。)

ご相談内容

お盆休みに実家へ帰省した際、両親と「将来この家が空き家になったらどうするか」という話題になりました。すぐに空き家になるわけではありませんが、高齢の両親のことを考えると気がかりです。いまから準備しておけることはありますか。

回答

空き家の問題は「いざ」というときに慌ててしまいがちですが、早めに考えておくことで選択肢が広がります。大切なポイントを3つお伝えします。

1.家族で方向性を話し合う

空き家になる前に「残すのか、それとも手放すのか」という大枠の方向性を家族で共有しておくことが大切です。親世代の思いを尊重しつつ、兄弟姉妹など関係者全員が納得できる形を探りましょう。突然空き家になると意見の調整が難しくなり、放置やトラブルにつながりかねません。帰省の機会をきっかけに、家の思い出や将来の利用方法について率直に話し合ってみるとよいでしょう。

2.活用の可能性を探ってみる

空き家になる前に「この家をどのように活用できるか」を考えてみることも大切です。住み続けるだけでなく、二拠点生活や週末利用、親族の誰かの一時的な住まい、または知人に貸すといった選択肢もあります。どんな活用ができそうかを想像してみることで、家への愛着と実用性の両面から考えられ、家族の気持ちの整理にもつながります。

3.売却をシミュレーションする

「この家を売ったらいくらぐらいになるのか」を知っておくことは大切です。また、売却するときの流れも、事前に知っておくと安心です。例えば「誰に相談するのか」「どんな書類が必要なのか」などを理解しておけば、いざという時にスムーズに動けます。まずは気軽に不動産会社へ相談してみるのもおすすめです。

まとめ

空き家は「まだ先のこと」と思っている間に課題が積み重なりがちです。だからこそ、いまのうちに家族で方向性を話し合い、活用の可能性を探り、売却のシミュレーションをしておくことが大切です。早めに準備をしておけば、「残す・手放す」のいずれを選ぶにしても納得感が生まれ、いざという時に慌てずにすみます。安心して次の一歩を踏み出すために、できることから少しずつ始めてみましょう。

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