住まいの相談室vol.17 マイホーム計画 両親に反対されている

福栄不動産にいただくご相談には
同じようなお悩みを持っている方がほかにもいるのでは?というものがあります。
ということで、より多くの方のご参考になるよう、ご相談内容を紹介させていただきます。
(※内容はご相談者様の了解を得て、一部修正しております。)

ご相談内容

夫が長男という理由で、義両親からマイホーム購入を反対されています。「実家を継ぐのが当然」、「家を建てるなんて非常識」といった声を前に、どう説得すればよいのかわかりません。私たち夫婦としては、自分たちの生活の拠点を持ちたいと思っているのですが…。

回答

「長男は家を継ぐもの」という考え方は、親世代に根強く残っています。だからこそ、真っ向から否定せず、気持ちに寄り添いつつ、自分たちの意思も丁寧に伝えることが大切です。次の3つの視点から考えてみましょう。

1.両親の「家を守る」気持ちを理解する

まず意識したいのは、「実家を継いでほしい」というご両親の気持ちを否定しないこと。そこには「親としての責任」や「地域との関係を保ちたい」という思いがあるかもしれません。自分たちの考えを伝える前に、まずは「どうしてそう思うのか?」を丁寧に聞いてみましょう。反発するより、理解しようとする姿勢が、これからの関係を築く第一歩になります。

2.夫婦としての暮らしの軸を整理する

両親の意向を尊重することは大切ですが、将来の生活を担うのはおふたり自身です。仕事や子育て、通勤環境、将来設計など、現実的に必要な条件を夫婦で整理してみましょう。今の時代、「家を継ぐ=実家に住む」だけではなく、他にもできることがあります。おふたりの軸が定まることで、話し合いにも説得力が生まれます。

3.両立できる“中間点”を探してみる

「継ぐか継がないか」の二択ではなく、第三の選択肢を考えてみましょう。たとえば、「将来実家に戻ることも見据えて今は別に家を持つ」、「実家の近くに住むことで安心感を持ってもらう」など、両親の不安を減らしながら、夫婦の希望も叶える方法はあります。自分たちだけで決めつけず、“対話の余白”を残すことが、結果的に前向きな解決策につながります。

まとめ

大切なのは、「自分たちの暮らしを守りながら、家族とも良い関係を築くこと」。両親の価値観を受け止めつつ、夫婦としてどう暮らしていきたいかを丁寧に伝えれば、少しずつ理解が深まるはずです。“正解”ではなく、“納得できる答え”を一緒に探していきましょう。

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