住まいの相談室vol.12 住宅ローンは夫婦で借りた方がいい?
福栄不動産にいただくご相談には
同じようなお悩みを持っている方がほかにもいるのでは?というものがあります。
ということで、より多くの方のご参考になるよう、ご相談内容を紹介させていただきます。
(※内容はご相談者様の了解を得て、一部修正しております。)
ご相談内容
夫婦共働きです。住宅ローンを単独で組むか、夫婦連帯で組むか迷っています。
どちらの方がメリットが大きいでしょうか?将来的なリスクなども含めて教えてください。
回答
住宅ローンの組み方は、マイホーム購入において非常に重要なポイントです。
特に夫婦共働きの場合、「単独で借りるか」、「連帯で借りるか」は、家計や将来設計に大きく影響します。
それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握し、自分たちに合った選択をしましょう。
1.単独ローンのメリット・デメリット
<メリット>
手続きがシンプル
契約者1人の収入で審査されるため、手続きが比較的簡単。
リスク管理がしやすい
離婚や相手の収入変動の影響を受けにくい。
住宅ローン控除の適用が明確
控除の対象が1人のみのため、計算が分かりやすい。
<デメリット>
借入額が制限される
単独での収入のみで審査されるため、希望の借入額に届かない可能性がある。
家計の負担が偏る
ご夫婦のうち収入が高い方が単独で借りる場合、その人の負担が大きくなることも。
2.連帯ローンのメリット・デメリット
<メリット>
借入可能額が増える
ご夫婦の収入を合算できるため、高額の借入が可能に。
住宅ローン控除を夫婦で活用できる
連帯債務の場合、控除を夫婦それぞれで受けられる。
<デメリット>
どちらかが支払えなくなったときのリスクが高い
ご夫婦の一方が収入減少や病気などで支払えなくなると、もう一方に大きな負担がかかる。
離婚時のローン問題
住宅ローンの名義や負担割合をめぐるトラブルが発生しやすい。
3.どちらを選ぶべきか?判断のポイント
将来の収入変動を考慮する
転職や育休、独立などで収入が変動する可能性がある場合、単独ローンの方がリスク管理しやすい。
収入が安定しているなら、連帯ローンで借入額を増やす選択肢も。
住宅ローン控除の活用
夫婦それぞれで控除を受けられる連帯債務型は、節税メリットが大きい。
ただし、年収や借入額によって適用範囲が異なるため、シミュレーションを行うのがおすすめ。
将来のライフイベントを見据える
出産・育児などで一時的に片方の収入が減る可能性があるなら、単独ローンの方が安心。
夫婦で長期的に働く予定なら、連帯ローンも選択肢に。
まとめ
住宅ローンを単独にするか、連帯にするかは、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご夫婦のライフプランに合わせて選ぶことが大切です。
借入可能額を増やすことだけを目的にせず、リスクも考慮しながら最適な方法を選びましょう。
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